サンディエゴ観光 - LGBTQsパレード(San Diego Pride Parade 2019) in Hillcrest
少し時間が経ってしまいましたが、7/13にヒルクレストにて開催されたLGBTQ+のパレードを見に行ってきました。
今日はその時の様子についてお話ししていきたいと思います。
ヒルクレストについては、過去に記事を書いていますのでよければ併せてご覧ください。↓↓
LGBTQ+ (LGBTQs)とは?
まずは今回紹介するパレードの中心である、LGBTQ+について簡単に触れておきたいと思います。ご存じの方も多いかと思いますが、LGBTQ+(LGBTQs)は性的少数者を指す言葉です。
従来はLBGT(Lesbian, Bisexual, Gay, Transgender)と呼ばれることが多かったようですが、そこにQuestioning(or Queer)という、自分の性自認や性的指向が定まっていない人を指す言葉も加わり、更にそれらの枠に当てはまらない人たちもいることを表現するために、”+” や ”s” をつけて用いられるようになりました。
”人の性はグラデーション”とも言われており、沢山の種類があります。そのような性の多様性を否定せずに広く受け入れようという意味で”+” や ”s” をつけた表現をするのだそうです。
インターネットで様々な情報が手に入る時代なので、こういった人たちの存在が広く認知され、性的少数者への差別や偏見がなくなっていくと良いなと思います。
中には、自分と異なる性的指向の人を受け入れられないという人もいるのかもしれません。それもまた一つの”指向”とも言えるかもしれないので、そのような人たちがいることもある意味当然かもしれません。ただ、自分と異なる人を受け入れられないなら、せめてその存在を否定して攻撃的になるのではなく、無理に関わらずに少し遠目で見ていてあげてほしいなと個人的には思います。
参考サイト:
LGBTQ+のQって何?~実はよく知らないクエスチョニング・クィア~ | LGBT就活・転職活動サイト「JobRainbow」
Pride Parade 2019の概要
開催場所とアクセス
イベントHP: The Parade - San Diego LGBT Pride
ヒルクレスト(Hillcrest)は、カリフォルニア州のサンディエゴ国際空港から東へ10~20分のところにある街です。バスを乗り継いで行くこともできますがバスだと40~50分かかります。
パレードは上記地図のピンの場所から始まり、University Avenueを西へ進み、Sixth Avenueとの交差点で南へと下ります。最終地点は地図上の星の場所で、1.5 mile(2.4 km)の道のりとなっています。
4th of JulyのBBQで場所取りに苦労した経験から、今回はかなり慎重に行動を開始しました。4th of Julyの日の話はこちら↓↓
パレード開始が朝10時だったので、9時には目的の観覧場所に到着するように出発し、駐車場を開催場所から少し離れたところにしました。おかげで問題なく駐車して予定通りの観覧場所を抑えることが出来ましたが、少し早過ぎたかもしれません。笑
最前列で観たい場合でも、30分前くらいでも席を取ることができます。ただし、”ここで観たい!”という場所があるのであれば念のため1時間前くらいに取っておく方がよさそうです。特にこだわらない場合は、パレード開始後に行っても歩道を歩きながら観ることはできます。
オススメの観覧場所
上記地図上の赤く塗った道沿いならどこでもパレードを見ることができます。
今回私たちは、南に方向転換する交差点(University AvenueとSixth Avenueの交差点)でパレードを観戦しました。
パレードの曲がり角なので、(他の場所と比べると)少しだけパレードとの距離が遠いですが、モノによっては立ち止まってちょっとしたパフォーマンスを見せてくれたりしました。他の直進部分では見られない動きが見れる(かも)という意味ではオススメの観覧場所です。
パレードとの距離が近い方がいいという場合は、ゴール地点に近い南の方が道幅が狭くなっているのでそちらで場所取りするのが良いと思います。
とはいえ、どの場所でも道路幅がそれほど広いわけではないので、遠くて見えづらいなんて状況にはならないのでそれほど深く考える必要もなさそうです。
駐車場情報
カリフォルニアでは(少なくとも私の住むサンディエゴでは)お出掛け先で路駐することが基本ですが、ヒルクレストに関しては元々道路沿いの家の人が自分の車を路駐していることも多く、路駐スペースが意外とありません。
パレードを観に行く場合は、有料の駐車場(Public Parking)を利用する方が確実です。駐車場代は一日で大体$5~10くらいです。
Google Mapで検索すると、Public Parkingの駐車場情報はいくつか出てきます。
Pride Parade 2019の様子
ここからは当日の様子についてお伝えしていきます。
街の雰囲気
ヒルクレストに着いてから街を歩いていると、所々で家のベランダにLGBTQ+のシンボルであるレインボーフラッグが飾られていました。
途中でCVS(こちらにあるドラッグストアの名前)に立ち寄ったのですが、店内にレインボーフラッグが掲げられており、グッズも色々と置かれていました。
また、パレードの場所取りの前に立ち寄った私たちのお気に入りのカフェ ”Better Buzz Coffee” の店内も、レインボーフラッグが飾られて、一段と明るい雰囲気になっていました。
Better Buzz Coffeeはパレードが行われるUniversity Avenue沿いにあります。他にも数店舗ありますが、ここのドリンクはとても美味しいので個人的にはとてもオススメです。(お店HP: Better Buzz Coffee)
パレードが行われる通りには下記写真のように通りの両側に柵が設けられており、その前に観客が場所取りをしていました。
皆自分の椅子やパラソルを持参しています。
パレードの様子
さて、肝心のパレードについてですが、朝の10時から始まり、3~4時間くらい続きました。日差しが強くて途中で少し疲れてしまったので、取っていた場所を離れてパレードに沿って歩きながら見ていましたが、それでも充分楽しめました。場所取りができなくてもパレードを見るのにはあまり困らなさそうでした。
パレードには沢山の団体や企業が参加していました。
スーパーマーケットから化学系企業、警察、消防、各種団体、etc...と幅広く色々な人たちを見かけました。
参加している人はレインボーフラッグにちなんで、何かしらカラフルなものを身に着けています。
↑パレード開始直後に通って行ったバイクの集団。カラフルな排煙を出しながら、大きな音を上げてパレードの開始を派手に演出します。
↑こちらはLGBTQ+の活動団体でしょうか。”Protect queer and trans youth!” と書かれたプラカードを掲げる女性もいます。価値観が醸成しきっていない若者の間では、性的少数者はより理解を得られにくく差別的な扱いを受けやすいのかもしれません。そういう意味でLGBTQ+の若者を積極的に守ろうとしているのかもしれませんね。
中には、"私の娘はレズビアンです。私は彼女を誇りに思います。"というプラカードを掲げながら歩く母親と、その横を共に歩く娘の姿もありました。親が理解して味方になってくれることほど心強いことはありません。母娘で参加できるというのも幸せだろうなぁと思いながら見ていました。
↑こちらは警察官。こちらの警察官はサングラスをかけているせいか、余計に格好良く見えますね。
↑パトカーがLGBTQ+仕様になって登場しました。
私の勝手な感覚ではありますが、こちらの警察は日本よりも市民に近い存在なような気がします。
こういったイベントに参加していることもそうですが、別のイベントに行った時に警護・監視の仕事のために来ていた警察官が、子どもをパトカーに乗せて写真を撮らせてあげたりしている所も見かけたことがあります。
頼りになる警察官が近しい存在だからこそ安心感も持てますし、格好良いなとも思います。
(治安の良い場所に住んでいるから感じることなのかもしれませんが。)
また、パトカーだけでなく消防車も登場していました。
こういった公的な機関が参加することで、この活動が公に認められていることが示されているようで、応援している立場としては嬉しくなりますね。
他にも、アラスカ航空が飛行機型の風船を持って登場したり、色々な団体が仮装パーティーのような格好で沢山通り過ぎていきました。
↑これはアラスカ航空の飛行機型風船。
↑何の団体かはわかりませんが派手な姿でトラックに乗っています。こんな感じで乗り物に乗って通っていく団体も結構多かったです。
↑これは犬の保護団体だったかな?と思います。最早ただの仮装大会ですね。笑
↑こんなド派手な姿の人もいます。ゲイというと芸能人でも派手な感じの人が多いので何となくこういうイメージを持ってしまいますが、それはごく一部の人だけです。笑
↑全身レインボー!どうやって衣装や自転車を用意したのか気になります。
こんな感じで、外見は普通の一般人から、お祭り騒ぎの団体まで様々な人が通っていくので見ていて楽しめます。LGBTQ+の存在が世間的に認知度が上がり、パレードの規模が大きくなってきたからこそ、お祭り要素も強くなってきているのかなと想像したりします。
長時間パレードを見ていると疲れるので、こういった奇抜な人が通ると単純に楽しくて飽きないというのは大きいです。笑
ちなみに、パレード参加者の中には道沿いで観覧している人に対してうちわやステッカーといった小物を配っている人もいます。”Happy Pride!”を合言葉のようにして、観ている人に渡してくれます。私もいくつかもらいましたが、奥さんはとにかく目が合うと”Happy Pride!”と言っていて、やたらと色々なものをもらっていました。笑
パレードを観終わって帰った後に戦利品をチェックするとこの有様↓↓
それぞれのアイテムは安っぽいものが多いので大して実用性があるわけでもないですが、パレード参加者とちょっとした交流が出来ると考えれば、これだけ楽しめたということかなということで満足しています。笑
年に一度、この時期にしか行われないイベントではありますが、LGBTQ+の人やそれに対する抵抗がない人にとってはとても楽しいものだと思うので7月にサンディエゴを訪れる方は是非イベント情報をチェックしてみてください。
今回は人が多過ぎて行くことが出来なかったのですが、パレードのゴール地点から程近い場所でPride Festivalという催しもありました。こちらは入場料が必要なイベントですが、ステージでのパフォーマンスを始めとして沢山の催し物が行われるようで楽しそうです。
(イベントHP:Pride Festival - San Diego LGBT Pride)
来年行けそうなら行ってみたいですね。
長くなってしまいましたが、少しでもパレードの雰囲気を感じてもらえたなら嬉しいです。日常ではあまり経験することのない少し風変わりなお祭りを体験してみたい方は是非足を運んでみてください。
最後までお読みいただきどうもありがとうございました。