サンディエゴ留学生活

カリフォルニア州サンディエゴでの生活のことを中心に記事を作っています。サンディエゴの良さを伝えるとともにこれから海外生活を始める人の助けになるような情報や海外生活の楽しさを届けられるように発進していきたいと思います。

California Climate Credit (公共料金の値引きサービス)

 4月の公共料金の請求書が(メールにて)届きました。

私が住むサンディエゴの地域では電気とガスはSDG&Eという会社と契約して使用しています。(実際にはコンロが電熱線になっておりガスは契約していませんが。)

 

SDG&Eから届いた請求書を見ると、今月の支払い額がなんと

-$8.55!!

どういうこと?支払いをした覚えはないのに?

と思って請求書の明細を眺めていると"California Climate Credit"という文字を発見。

その金額が -$31.32となっており、そのせいで今月の支払い金額が-$8.55となっていることが分かりました。

(余談ですが、差し引きで本来の使用料金が$23くらい、これが我が家の電気料金です。笑

かなり少ないほうじゃないかと思います。いつも節約頑張ってくれている奥さんに感謝!)

 

"California Climate Credit"とは何か調べてみたところ、カリフォルニア州が行なっている環境問題への取り組みの一環として受けられる公共料金の割引きのようです。

現時点で2020年まではこの取り組みが決まっているそうで、電力消費量や請求額に関わらずこの値引きを受けられるそうです。

請求書が来て二日後くらいにSDG&EからCalifornia Climate Creditに関するお知らせメールも届きました。

California Climate Creditに関するSDG&Eからのお知らせメール

 

SDG&Eのニュースサイトによると、この割引は4月と10月の年2回受けられるとのこと。

また、ガスを使用している家庭では電気料金の割引分$31.32に加えて更に$33.94も割引を受けられるそうです。

 

カリフォルニア州のサイトにもこの取り組みに関する情報が載っていました。以下引用です。

(原文)

Twice a year, millions of California residents receive a credit on their utility bill identified as the “California Climate Credit."  The California Climate Credit is part of California's efforts to fight climate change.  This credit is from a state program that requires power plants, natural gas distributers and other large industries that emit greenhouse gases to buy carbon pollution permits.  The credit represents residential utility ratepayers' share of the payments from the State's program.  The credit program was created by the CPUC, which also oversees the program's implementation. 

Currently, all residential and eligible small business electricity customers of PG&E, SDG&E, SCE Pacific Power and Liberty Utilities receive the credit, as do all Community Choice Aggregator (CCA) customers.  In additional, natural gas residential customers of PG&E, SoCalGas, Southwest Gas, and SDG&E also receive the credit.  Customers don't need to do anything to receive the credit - it is automatically applied to their bills.  The credit amounts vary among utilities, CCAs and from year to year.  The electric credit is applied twice a year in April and October, while the natural gas credit only applies once a year in April.

 

内容としては、

カリフォルニア州では年に2回、公共料金の請求書において"California Climate Credit"という項目で料金値引きを受けることになっている。(ここでのcreditというのは"見返り"や"報酬"といった意味合いでしょうか。ここでは"料金値引き"と訳しています)。

・California Climate Creditはカリフォルニア州環境保全への取り組みの一環であり、温室効果ガスを排出するような事業(発電所天然ガス配給事業、その他大型産業)に対して州が炭素排出枠の買い取りを要請することで、値引き料金のお金が生み出されている。

・現在、PG&E、SDG&E、SCE、Pacific Power、Liberty Utilities、Community Choice Aggregator(CCA)、SoCalGas、Southwest Gasの利用者がこの料金値引きを受け取ることができる。

・受け取りに際して消費者がするべきことは特にない。

・電気料金に対する値引きは4月と10月の二回、天然ガスについては4月に一回のみとなっている。

 

各社の値引き料金額は以下の通り。(上記カリフォルニア州のサイトより)

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私が利用するSDG&Eは年によってあまり変化はないようですが会社によっては結構変動しているところもありますね。

なんにせよ、一般家庭側としては支払い額が減るというのはありがたい話ですね。

 

環境問題への取り組みをこのように一般消費者の目につく、しかも報酬を受け取る形で実施するのはいいことですね。

せっかくなら、消費電力量が低い(=環境負荷が小さい)家庭ほど受け取れる値引き額が大きくなるような形でお金を分配してくれると一般消費者も節電のモチベーションになるのに、と思ったりもします。そういう取り組みをしている自治体とか日本にもないんでしょうかね?

 

今回のお話は以上です。

 

(参考URL)

SDG&Eのお知らせサイト: https://sdgenews.com/article/savings-alert-climate-credit-coming-your-way

カリフォルニア州のサイト: http://www.cpuc.ca.gov/climatecredit/

ニュース記事: https://timesofsandiego.com/business/2014/03/31/sdge-customers-getting-36-24-climate-credit-rebates/