サンディエゴ留学生活

カリフォルニア州サンディエゴでの生活のことを中心に記事を作っています。サンディエゴの良さを伝えるとともにこれから海外生活を始める人の助けになるような情報や海外生活の楽しさを届けられるように発進していきたいと思います。

カリフォルニアでの部屋探し

今日はカリフォルニアでの部屋探しの手順について、私のサンディエゴでの経験を基にお話しします。私は留学初期にホテルで一ヶ月滞在している間に現地でアパート探しをしていました。滞在していたホテルはヒルクレスト(Hillcrest)という街にあり、そちらでの生活も楽しかったのでご興味のある方は是非こちらの記事も読んでみてください。↓↓

 

mirada.hatenablog.com

 

本記事の目次です。 

 

この記事における部屋探しの前提

まず今回の話の前提として、

・家族での入居(ルームシェアやゲストハウスは対象としない)

・日本からのネット検索だけでなく、現地でのやり取りを含める

・受け入れ先機関等からの物件斡旋が無い

という背景があります。

 

そもそもの話として、留学先の機関が提供してくれる物件があればそれが一番良いと思います。或いは企業の方なら会社が住居については準備してくれるという所もあるでしょう。そういう物件は保証元がはっきりしていて安心、立地条件が良い(ことが多い)、家賃がリーズナブル(或いは会社負担分がある)等の理由が考えられるからです。

受け入れ先が大学であれば大抵留学生用の寮があります。ただ留学先として人気の高い所である程そういった寮は埋まっている可能性が高いので、留学が決まったらなるべく早めに問い合わせしてみることをお勧めします。(私の留学先のUCSDの場合だと家族向けの部屋は1年待ちだったりしました。。)

また、単身での留学の場合ルームシェアやゲストハウスでの滞在も選択肢に入れやすいためAirbnb等を利用して探すのも良いと思います。

(実際には日本から留学する人は大抵物件の斡旋は受けているような気がするのでこの情報がどれだけの人にとって有益かは分かりませんが。。。)

 

それでは部屋探しの実際について話していきます。

 

物件探し

 最初は留学先の地域について何も知らない所からスタートする場合が多いと思うので、条件比較の為にもなるべく沢山の候補を見つけておきたいですよね。

 

検索サイト

私の場合、妻と二人での渡航を予定していた為ルームシェアなどではなく一部屋丸ごと借りる前提で部屋を探しました。

 

私が使ったサイトの一例を以下に挙げておきます。

 

・ForRent.com: https://www.forrent.com/

・Apartment.com: https://www.apartments.com/

・Craigslist (部屋探しだけでなく様々なものの売買を個人レベルから行なっているサイトです。アパートが空き部屋を出していることがあります。初めての人にとっては使いにくいかもしれません。)

 

他にも沢山類似サイトはあると思いますが、取っ掛かりの情報を得るつもりで上記のものを使ってみると良いと思います。("housing" "rent" "apartment"といったキーワードで検索すると色々と出てきます。)

また、このようなサイトを使う時はそのサイト内でメールアドレスを登録しておくようにしましょう。

登録しておけば、自分の探している条件に近い物件情報がサイトから送られてきたりします。また、アパートへの連絡の際にも当然メールアドレスが必要になるので最初に登録しておくとその都度入力する手間も省けます。検索履歴が残るため検索の重複を避けやすくなるのもポイントですね。

但し、各アパートへメールで連絡すると返信が来ないことも多いので、メールでの連絡は候補数が多く絞り切れていない段階で使う程度と考えておくほうが無難です。

 

部屋の大きさ

アメリカでは部屋の大きさを示す基準としてBedroomとBathroomの数を用います。

Bedroomは言葉の通り寝室ですが、大抵の場合ベッドがある訳でもなく単なる部屋です。1Bedroomと2Bedroomでは部屋数が一つ異なると考えておけばOKです。

Bathroomにはトイレ+浴槽が入っています。日本のユニットバスですね。

これらの部屋の数は当然家賃に大きく影響します。Bedroom数を1つか2つにするかは家族の人数で決めれば良いでしょう。一方Bathroomは他人とルームシェアをするわけでないならば基本的に1つで十分です。

面積での表示は”sqft”又は”ft2”(いずれも読み方は”スクエアフィート”)という単位を使うことが多いです。

今私が住んでいるアパートは1Bedroom,1Bathroomで約600 sqftですが夫婦二人なら十分な広さです。

 

各物件への連絡(空き状況の確認、内見の予約)

ある程度候補を見つけたら次はその中で優先度を決めて高いものから順番に見学の予約の連絡を取っていきましょう。

上記でも述べましたが、検索サイトから(或いはアパートに直接)メールで連絡することも出来ますが返信が無かったり自動で来る機械的な返信しかもらえず、なかなかやり取りが進まないことが多いです。

ですので、電話で連絡するようにしましょう。もし時間があるようならアポなしで直接アパートに訪問しても案外対応してくれます。

 電話での連絡は緊張すると思いますが、”部屋の空きがあるか”、”見学したいがいつなら良いか”と最低限の要件さえちゃんと伝えられればOKです。

予約した物件の見学

予約が出来たらいよいよ実際にアパートの見学に行きます。

各アパートには管理棟にあたるリーシングオフィス(Leasing Office、アパートのスタッフが働いている所)というところがあるので、まずはそこへ行きましょう。こちらのアパートは日本でいう団地くらいの大きさがあり、4,5棟くらいの建物が寄り集まっています。リーシングオフィスは大抵の場合、敷地入口にあるアパートの看板から程近い所にあります。

見学に来た旨を伝えればスタッフが対応してくれます。

見学の目的として意識しておくと良いことを挙げておきます。

 

①アパートとその周辺地域の雰囲気を感じる

②空き部屋の様子を確認する(日当たり、道路からの距離)

③スタッフの対応を見る

④家賃以外にかかる費用を確認する(光熱費の負担、Deposit額)

(➄Bond program適用の部屋があるかどうかを確認する)

  

①アパートとその周辺地域の雰囲気を感じる

地図上からだけでは分からない現地の雰囲気を感じるということで行けば分かるというレベルのことです。自分が気に入るかどうかで考えれば十分かと思います。

 

②空き部屋の様子を確認する(日当たり、道路からの距離)

実際に空き部屋があればスタッフが案内してくれるので部屋の様子を確認しましょう。

日当たりについては日本だと南向きが一般的には人気ですが、サンディエゴは日本よりもかなり日差しが強く、日当たりが良いと日中暑くなりすぎるため気を付けてください。

また、アメリカは車社会なので大きな通りだと昼夜問わずひっきりなしに車が通っています。そのため部屋が通りに面しているかどうかでその部屋の快適さが意外と変わってくると思います。(特に小さいお子さんがいる家庭だと気になるかもしれませんね。)

また、アメリカではベランダで洗濯物を干してはいけないというアパートもあるので事前に確認しておくと良いでしょう。

 

③スタッフの対応を見る

ここは特に気を付けておくべきだと個人的に考えています。特に海外での生活に慣れない人にとって、アパートのスタッフはそこでの生活において何か困ったことがあった時に最初に頼る場所になります。英語が十分に話せない人であれば、その自分に対して丁寧に説明してくれるか、自分の質問にしっかり答えてくれるか、など自分なりに見極めましょう。基本的に見学に行った時はこちらが客の立場になるのでそれなりに丁寧には接してくれますし、英語がうまくないからといって騙すようなことを言ってくることはないとは思いますが、中には愛想が良いだけで適当な(説明がいい加減な)スタッフもいます。

見極めは難しいかもしれませんが、こちらがアメリカ文化に慣れていないことを前提にシステムの説明を省略したりせずに伝えようとしてくれるか、自分が安心して住めそうかどうかという観点で見てみると良いかもしれません。

 

④家賃以外にかかる費用を確認する(光熱費の負担、Deposit額)

これはある程度サイトの情報に載っていることも多いですが、分からなければしっかり確認しましょう。多くのアパートでは水道代と電気・ガス代は家賃とは別になっていることが多く、部屋の契約後に自分で各事業会社に連絡する必要があるのでお忘れなく。必要な場合はアパート側からちゃんと説明があるはずです。

また、Depositと書きましたがこれは日本でいう敷金のようなもので、部屋を退去する時に修理が必要な箇所があった場合などの補償費に充てられるお金です。

アメリカではクレジットカードの使用履歴に応じた”Credit Score”というものがあり、このスコアがない(あるいは低い)と経済的に信用度が低い人とみなされます。そしてそのような人にはDeposit額が上乗せされる可能性があるのです。

渡米して間もない人は基本的にクレジットスコアをもっていないので現金を余分めに持っておく必要があります。

 

(➄Bond program適用の部屋があるかどうかを確認する) 

Bond programというのは低所得者向けの家賃割引プログラムのことですが、対象となる年収の上限は比較的高いので、夫婦共に正社員でしっかり収入があるといったことでもない限りは対象になるかと思います。

但し、このプログラムの対象となる部屋があるかどうかはアパートによるので、ダメ元で確認してもしあったらラッキーくらいに考えておいてください。また、そのアパートの住人からの紹介でないとその物件に申し込むことができないこともあるようなので実際使えることは少ないかもしれません。。そのためカッコ書きで挙げてあります。

Bond programの部屋に入る場合は収入証明書等、必要な書類も増えますのでアパート側の指示をしっかり聞きましょう。

 

契約手続き

見学を終え、納得いく物件が見つかったらいよいよ契約手続きです。

契約に必要なものは身分証と支払い額分の小切手です。見学当日に契約を決めた場合、後日改めて必要なものを持ってくれば問題ありません。

アパートの契約期間は多くの場合1年間です。

1ヶ月単位(例えば3ヶ月、11ヶ月など)で契約期間を決められる所もあります。但し、契約期間が短い程1ヶ月の家賃は高くなります。

また、契約期間中に退去することになった場合は違約金が取られます(家賃の1,2ヶ月分程度)。

アパートへの支払いはクレジット払いや現金払いではなく小切手での支払いが必要なことが多いようです。

小切手はVonsなどのスーパーやセブンイレブンなどのコンビニでMoney Orderというものを作るか、銀行でPersonal Checkを作ることで入手できます。

手数料が、

スーパー(Vons) $2~3 < コンビニ(セブンイレブン) $5~10 < 銀行 $10~15

なのでスーパーでの作成をお勧めします。(手数料はうろ覚えでおおよその額です。)

 

無事契約が完了したらひとまず住む場所の心配はなくなるので一安心です!

私も自分で部屋探しをして何とか契約まで済ませられた時は達成感があり嬉しかったです。

  

 (おまけ) 引越しについて

カリフォルニアでは日本ほど引越し業者が多くありません。(個人レベルでやっている人はいます。)

基本的には知り合いや友人に手伝ってもらったりしながら自分で行うことが多いようです。免許があれば軽トラックを借りれば済むので費用も安く抑えられます。

車や免許を持っておらず自分で引越し作業が出来ない人は業者に依頼することになりますが、カリフォルニアではクロネコヤマトがサービスを行なっています。但し数週間前から予約を入れないといけないようなので、アパートの入居日が直近になってしまった場合は個人業者に依頼した方が良いです。

 

 

 

部屋探しに限らず手続き関連のことは分からないことだらけで途中でくじけてしまいそうになりますが、やり遂げた時は海外で生活する上での自信にも繋がるので諦めず頑張りましょう。

何かしらの事情でどうしても自力で進めることが出来ない場合は、多少お金はかかりますが現地にいる日本人エージェントに依頼することも出来ます。カリフォルニアには日本人も多いので大抵の地域にはエージェントがいると思います。留学生活を楽しめるよう自分に合った選択が出来るのも日本人が多い地域ならではかもしれませんね。

 

長くなってしまいましたが今回は部屋探しについて書いてみました。

長い分読みづらさもあるかもしれませんが少しでも誰かの役に立つ情報が入れられていれば何よりです。