サンディエゴ留学生活

カリフォルニア州サンディエゴでの生活のことを中心に記事を作っています。サンディエゴの良さを伝えるとともにこれから海外生活を始める人の助けになるような情報や海外生活の楽しさを届けられるように発進していきたいと思います。

困っていた時に助けてもらった話

こんにちは。

今日は渡航後間もない時期に通りすがりの人に助けてもらった時の話です。

とても嬉しくて印象的だったので記録として残しておきたいと思います。

 

前回の記事で留学初期にヒルクレストのホテルに滞在したことに触れました。

mirada.hatenablog.com

 

このヒルクレストからUCSD(University of California, San Diego)のキャンパスまではシャトルバスが出ているためそれを使って通学することにしていました。

 

そして通学初日の2018/8/24。

お世話になる研究室の先生の所に挨拶に行くため、妻と二人で出発しました。

当然、挨拶に行くにあたり事前にメールで先生と連絡を取り時間も決めてありました。

ヒルクレストのメディカルセンターにシャトルバスのバス停があるということは大学のサイトから確認していたのですが、実際に行ってみるとバス停が沢山あってどれが目的のバス乗り場か分かりません。

しかも調べていたバス停のマークと違うような。。(後から分かったことですが、この時に見ていたのは大学のシャトルバスのバス停ではなく市営のMTSバスの乗り場でした。シャトルバスの乗り場はMTSバス乗り場から少し離れた所にありました。)

この時はまだ携帯の契約もしておらず改めて調べるということも出来なかったため、近くを歩いていた若い女性に、”ここに来て間もないからバスのことが分からないので教えてほしい”といった感じで声を掛けてみました。

 

すると彼女は突然声を掛けてきた私達に対して困った素振りを見せずに笑顔で話を聞いてくれました。

そして、シャトルバスのことは知らなかったもののMTSバスでの行き方をスマホで調べて教えてくれました。

当時はバスの種類のことも分かっていなかったので、"乗り継ぎなんてなかったはずだけどなぁ…"と思いながらも感謝しつつその画面をカメラで撮らせてもらい、その時に使っていたサイトも合わせて教えてもらいました。

優しい人に会えて良かったねと妻と話しながらバスの情報をよくよく確認していると、そのバスでの到着予定時間が先生とのアポイントメントの時間よりも遅いことが判明!! 

そこで慌てて女性に、"これだと間に合わないから他に早く着く方法はないか?"と聞きました。

すると彼女はまたしばらくスマホを操作して、"ここにタクシー呼んだから少し待っててね"と言ってくれました。

少しして自家用車が来たのを見て、"これがタクシー?"と思っていると、"行き先は伝えてあるからこれに乗れば大丈夫だよ"と言ってもらったので、タクシーなら余裕で間に合うと安心して乗り込みました。

その後、目的地到着時に運転手にいくら払えばよいか確認したところ、”これはアプリで支払いされるものだから払う必要はないよ”と言われびっくり!

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これも後から分かったことですが、この時女性はUberという配車アプリを使ってタクシーを呼んでくれたのです。Uberではクレジットカード情報を登録して利用した額を自動的にクレジット払いにするため乗降車時に支払い必要のない便利なサービスです。

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ただ、この時ばかりは大学へのバスを聞いただけでタクシー代まで出してもらうことになると流石に申し訳なかったのでこのシステムが融通の利かない不便なものに感じてしまいました。(単なる我儘ですね。笑)

そこで運転手さんに彼女の連絡先を教えてもらうことはできないかと聞いてみました。

すると、”セキュリティーの問題で教えることはできないけど彼女に電話を掛けることならできるよ”ということで早速電話を繋げてもらい彼女と話すことに。

感謝を伝えつつ、タクシー代金を出させるわけにはいかないから後日返させてほしいと言うと、”気にしなくていいよ”と優しく言ってくれました。そして最後に”Welcome to San Diego”と。

道を聞いただけでお金まで出させてしまって申し訳ないという気持ちを持ちつつも、こんなに優しい人がいるのか!と感謝と感動の気持ちでいっぱいでした。

せめて連絡先を教えてほしいというと電話番号を教えてくれました。

そして私たちは無事大学に到着し、先生への挨拶を済ませることができました。

 

 

この出来事を通して、自分の下調べの足りなさを反省しました。

サイトでバス停の大まかな場所だけ確認して、後は現地で探せば何とかなるだろうという見立ての甘さが原因で大事なミーティングに遅れそうになるという事態を招いたのですから、社会人として失格ですよね。

そしてスマホの偉大さも実感しました。バスの乗り継ぎを調べたり、それがダメならタクシーをすぐに呼べたり、しかもその料金支払いまで自動で出来たりと、利便性はどんどん上がっていますね。(今でも時々Uberのサービスは使っていますがやはり便利です。思えばあの時の運転手さんにも結構迷惑掛けてしまったなぁと感じます。電話番号教えてほしいと言ったり目的地も少しずらしてもらったりしてもらっていたので。。)

ただ、それと同時に人の親切はいつの時代でも変わらない価値があるものだということを考えました。

この出来事があっただけで”アメリカっていい国だな!”って思えます。笑

日本に居た頃、駅で外国人に道を訊かれては拙い英語で頑張って説明するように心がけていてよかった。また日本に帰ってからも困ってる人がいたら助けてあげられるように頑張ろう。

日本人の”おもてなし”が海外で取り上げられるのも、相手の心を思うホスピタリティが世界共通で価値あるものだからこそではないでしょうか。

都会化、欧米化した生活が浸透している現代だからこそ、普段触れることが少ないこういった優しい気持ちを持つことが大事だと思いました。

 

 

…最後は少し偉そうなことを書きましたが、今回のお話は以上です。