SeaWorldの見どころ - Orca Show(シャチのショー)
今日はサンディエゴの人気スポットの一つ、SeaWorld(シーワールド)についてのお話です。
SeaWorldの中でも、特に私たち夫婦が大好きなOrca Show(シャチのショー)をメインにお話していきたいと思います。
目次です。
SeaWorldとは
まずSeaWorldについてですが、冒頭に述べた通りサンディエゴにある有名な観光スポットの一つで、水族館と遊園地を併せたような施設です。園の運営で得た収益を海洋生物の保護活動に回しているため、園内では単に動物の展示をするだけでなくSeaWorldが行なっているレスキュー活動の内容も色々と紹介されています。
サンディエゴ国際空港から北西に車で20分弱、バスで一時間程度で行くことが出来ます。
様々な海洋動物が飼育されていて、広い園内を見て回るだけでも丸一日は必要です。更に今回紹介するシャチのショーも含め、イルカやアシカのショーも一日に何度か開演されています。
そしてそれらに加えて数種類のジェットコースター的な乗り物もあり、歩き回るのに疲れた時に良い気分転換が出来ます。ジェットコースターの待ち時間は長くても30分くらいです。
サンディエゴやその近辺に住んでいて数回訪れることが出来るのであれば年間パスを購入するほうがお得です。
必要な持ち物
・入場券
・日焼け止め
・帽子
・サングラス
・飲料(水筒)
・着替え、タオル(ショーで濡れたい人向け)
園内は通りが広くベビーカーを押して歩けます。但し通りが広い分、普通に歩いていると思いのほか日陰が少ないので、日焼け対策はしっかりしていきましょう。特にショーを観る時は、日陰が皆無なので気を付けてください。
飲食店は園内にありますが、スーパーで買うより高くつくので、飲み水用に水筒も持っていきましょう。
ショーで濡れて楽しみたい方はタオルと着替えも持っていくことをオススメします。
(ショーの時にも売り子さんがタオルやカッパを売り歩いているのでお土産ついでにそこで買うのもアリです。)
SeaWorldの個人的見所(Orca Show以外で)
メインはOrca Showと書きましたが折角なので他の見所についても少し紹介しておきます。
Dolphin Amphitheater(イルカショー)
素早く躍動感あふれる泳ぎやジャンプ、可愛い鳴き声、トレーナーと一緒に踊るコミカルなダンスなど、華やかなショーで子どもから大人まで楽しませてくれます。毎回最前列に座る子どもが一人選ばれてイルカのエサやりが体験できるようになっています。
トレーナーは子どもに対してエサの与え方を教え、エサやりが終わった後に手についた生魚の匂いの処理の仕方を教えてあげます。
”まずはしっかり両手をこすります。”
”よ~くこすってね!”と言われ子どもは真剣に両手をこすり合わせます。
”はい、じゃあその手を服で拭いたらばっちりだよ!”と言って両手をシャツで拭くジェスチャーをします。
もちろんジョークです。笑
そんな冗談も交えながら楽しい雰囲気を作ってくれます。
また、イルカの口先に足を置いてイルカに押してもらいながら水上を高速で泳ぐトレーナーを見ているととても気持ちよさそうです。
太ったトレーナーもいて、そんな人でも気持ちよさそうにイルカと泳いでいるのを見るとイルカの力強さが分かります。(失礼。)
Shark Encounter(サメの水槽)
こちらは一つの建物になっています。
中に入ると水槽を上から見下ろす形でサメを見ることが出来ます。
そこから通路を少しずつ下っていくと水槽の下に来るのですが、そこから水槽をトンネルのようにくぐることができ、真上をサメが泳いでいる様子を観察できます。
自分も水中にいるような感覚でゆったりと泳ぐサメを眺めるのは贅沢な時間です。
渋滞にならないようにトンネル部分だけ動く歩道になっており残念ながらあまり長い時間は居れないので、満足できなかった場合はもう一周しましょう。笑
トンネルを通り抜けると出口の脇にメガロドンの歯の剥製(模型?)があります。口を広げた状態で展示されていて、大人男性が立った状態でスッポリ入れるくらいのサイズです。このサイズのサメと海で遭遇したら人生諦めるしかないですね。。
ちょっとした写真スポットになっています。
記念コイン製造機
こちらは動物とは関係ないですが、ここでしか手に入らないという意味で紹介させてもらいます。
¢1硬貨を加工して記念硬貨にしてくれます。必要なのは$1札のみ!
San Diego Zooにも同じ機械があるのですが、園内の色々な所に設置されています。
機械ごとに作れる絵柄が異なるため気に入ったものを見つけたら躊躇わず作ってしまいましょう!
一つの機械で4種類の絵柄が選べます。
一枚で$1なので、お土産としてもお手頃です。
私たち夫婦は年パスを持っているので、一回来たらこれを一つ作ろう、と話しています。さて、何種類集められることやら…
Orca Show (シャチのショー)
さて、ここからが本題のOrca Showについてです。
Orca Showは半円状の観客席から、中央のスクリーンと巨大水槽を見る形になっています。
開演30分前から入場できます。チケット等は特に要りません。
会場がとても広いので開演直前に行っても座ることはできますが、以下の理由から出来れば早めに行って席を取ることをオススメします。
早めに行くべき理由①:良い席から順に埋まっていく
これは当たり前のことですね。皆さんシャチを近くで観たいがために来ているわけですから。
時間ギリギリに来ても座れないということはありませんが、最上段あたりのステージから離れた場所や、スクリーンが見えづらい端の方しか座れません。せめて15分前くらいには着席しておくことをオススメします。
特にオススメの席の場所はやはり会場の真ん中、シャチが出てくるステージの近くでしょうか。ショーの途中で水から上がってきてくれるシーンがあるので間近でシャチを観ることが出来ます。
早めに行くべき理由②:soak zoneで水浸しを楽しめる
同じく席取りに関連した理由です。これは水族館系のイベントのお決まりみたいなものですが、このシャチのショー、前の方にいると半端ではない量の水を被ります。ショーをやる度に観客から悲鳴に近い声が上がります。笑
冬以外であれば水を浴びてもそれほど寒くはないですし、すぐに乾くので是非ステージに近い位置で迫力の水浴びを楽しんでください。
(タオル、着替えは必須です。お土産屋さんで買うことも出来ますが。)
ちなみに濡れる可能性のある席には ”soak zone” の記載があります。
"wet(濡れる) zone" なんていう生易しいものではありません。"soak(水に浸かる) zone" です。笑
イルカショーとはまた一味違う水浴びを体験できることでしょう。
soak zone自体は広めに設定されていますが(多分席全体の1/3くらい)、実際に濡れるのは前から10列目くらいまでだと思います。思い切り濡れたい場合は、前から2,3列目までに座ってください。
↑こんな感じで何度も盛大に水を掛けてくれます。前の方に座っている人が堪らず逃げ出すことも良くあります。笑
早めに行くべき理由③:Orca Quizを楽しんで欲しい
これが個人的には最大の理由です。開演30分前に会場がオープンし、その後ショーが始まるまでの間ずっと、ステージのスクリーンにはクイズが流れます。早めに来た人を退屈させない配慮が素晴らしいです。
最初はSeaWolrdの運営に関するもの。その後、シャチの生態に関するものが出題されていきます。
ショー自体もシャチの生態に関する説明が多く、教育的な側面が強いのですが、この事前のクイズに取り組んでおくことで更にシャチへの理解が深まります。
せっかくなのでこの記事の後半に、クイズの一部を抜粋して掲載しておきます。
興味のあるかたは是非トライしてみてください。
ショーの様子
さて、クイズを楽しんだ後はいよいよシャチたちの泳ぐ姿が見れます。
イルカよりも数倍大きいシャチが泳ぐ姿は大迫力です。
昔はイルカショーのようにトレーナーも一緒に水に入って泳いでいたのですが、過去に事故があったために今は水に入らずにシャチに指示をするのみとなりました。シャチはOrcaという英語名ですが、別名Killer Whaleとも呼ばれます。名前の通り、凶暴な側面を持つ動物なんですね。
トレーナーも一緒に泳ぐショーの方が迫力はありそうですが、シャチの泳ぐ姿を見ながら説明を聞くのも面白いです。子どもだけでなく大人も楽しめる空間になっています。
イルカショーとの差別化という意味でも上手く出来ているなと感じます。
前方のスクリーンに映し出されたシャチに関する映像と共に、自動音声とトレーナーの解説の両方を織り込みながらショーは進みます。
シャチの種類、生息域、身体的特徴、獲物を取る時の動き方、等々の説明が行われます。
身体的特徴を説明する時には客席前のステージにシャチが登ってきてトレーナーが実際に触ったり指し示しながら説明してくれます。
上記写真でも見て分かる通り、シャチは腹側が白色になっています。
その理由は、自分より深い位置にいる獲物から見た時に、海面からの太陽光にまぎれてカモフラージュするためだそうです。
そして、シャチが泳ぐスピードは30MPH(時速48km/h)にまで達します。海でそんなスピードで迫ってこられたら驚く間もなく食べられそうですね。笑
まるで子どもの頃に観ていた ”動物奇想天外" というTV番組(ご存じでしょうか?笑)のような、動物雑学の勉強時間のようで聞いていてとても楽しいです。
もちろん、上記で触れたように思い切り水を掛けたり、大きなジャンプをして観客を沸かせてくれるショーの要素も入っています。
ショー自体は30分弱です。
開演前の時間と併せて1時間弱を費やすことになりますが、1日しか来れない人でも是非観ておくべきだと思います。
大迫力のショーをサンディエゴの青空の元で存分に楽しんでください。
Orca Quiz
最後にショーの開演前に出されるシャチに関するクイズを一部掲載します。是非トライしてシャチに関する知識を深めてください。(選択式です。)
Quiz 1. 全世界でのシャチの生息数は?
①100,000 ②25,000 ③50,000
Quiz 2. 以下のうち、シャチの生態の脅威として該当しないものは?
①環境汚染 ②捕食者(天敵) ③食物供給
Quiz 3. シャチは食べ物をよく噛んで食べる?
①正しい ②間違い
Quiz 4. 全ての種類のシャチが絶滅の危険にさらされている。
①正しい ②間違い
Quiz 5. シャチは140種類以上の生物を獲物として食べる。
①正しい ②間違い
いかがでしょうか。ここに載せたのはほんの一部ですが、知っていて当然というものから、全然聞いたこともないような話まで盛り沢山で、ショーが始まるまでの時間も楽しむことが出来ることと思います。
SeaWorldの魅力が少しでも伝われば何よりです。
クイズの答えを以下に掲載しておきますので興味のある方はご覧ください。
<答え>
Quiz1. ③ 正確な値を推定するのは難しいですが現状では全世界で50,000匹が生息していると考えられています。
Quiz2. ② シャチは食物連鎖の頂点に位置する生物であるため、天敵となる捕食者が存在しません。しかし、人間による海洋汚染や、鮭などのシャチのエサとなる魚類の乱獲はシャチの生活に大きな影響を与えると考えられます。
Quiz3. ① シャチは円錐型に並んだ歯を使って獲物を捕らえます。そして、その獲物を丸のみにするか、小さい破片程度に噛み千切って飲み込んでしまいます。よって人間のようによく噛んでから飲み込む、というようなことはしません。
Quiz4. ② 北太平洋東部に住むサザンレジデント・キラーホエールという種のシャチのみが絶滅の危険にさらされています。彼らは現在80匹しか生息しておらず、彼らの好物であるchinook salmonという鮭の一種がなかなか捕れないことが原因と考えられています。
Quiz4. ① シャチは様々な種類の硬骨魚、サメ、エイや50種にも及ぶ哺乳類を捕食することが知られています。