アメリカの動物病院受診(Banfield Pet Hospital)~猫を連れて行きました
先日、知人から預かっていた猫を病院に連れて行くことになりました。
経緯については後述するとして、動物病院に行くにはどうするのか、制度や手順からお話ししていきます。
動物病院に行くのに必要なもの
アメリカでは、人が病院にかかる時は、保険の種類や紹介状の有無が予約の可否に関わってきますが、動物病院でペットを診てもらう際は特に保険は必要ありませんでした。(そういうものもあるのかもしれませんが、診察において必須ではないということです。)
必要なのは診察対象のペットの情報のみです。
・動物の種類(犬、猫など)
・品種(犬なら柴犬、ゴールデンレトリーバーなど)
・性別(Male or Female)
・年齢
・病状
・緊急かどうか
予約の電話を入れた時に上記のようなことを聞かれました。
一時的に預かっていただけだったので細かい情報は知らなかったのですが、分からないところは分からないと正直に伝えると、とりあえずそれでOKと言ってもらえました。
一刻を争うようなケガなどの場合はその状況を伝えて緊急だと言えば優先的に診察してもらえるようです。
ただ、人のように24時間受付のER専用の病院がある訳ではないので、営業時間外に緊急事態が起こらないことを願うばかりですね。。
実際に行った動物病院
今回お世話になったのは”Banfield Pet Hospital”という病院です。
PetSmartというペット用品店の中に併設されていました。
Google Mapで"pet hospital"と検索すると病院が出てきますが、その時は分からないことだらけの状態で慌てて調べていて、日本語で”動物病院”としか検索しなかったため、この病院が出てきてくれて助かりました。
これで検索がヒットしなかったら近所に動物病院がない!と焦っていたかもしれません。笑
なぜ病院へ行くことになったのか
病院へ行くことになった発端は、妻が預かっていた猫の世話をしている時にあることに気付いたことがきっかけでした。
猫が歩いた跡やソファの上を掃除している時に、白い米粒のようなものをいくつも見つけたのです。中にはうようよと動いているものも…
調べたところ”瓜実条虫”(英語だとtape warm)という消化管に住み着く寄生虫だったのです。
猫の肛門を注意して観察していると時々白い米粒みたいな虫の欠片が出てきていたとのこと。
経路としては、猫の体にいるノミ(猫ノミ)が瓜実条虫(やその卵?)を食べ、そのノミを猫が毛づくろいなどの際に食べてしまうことで寄生してしまうそうです。
体外に出てくる段階になると、出てくる量がどんどん増えてくるという情報もネットで見かけたようで、虫が苦手な妻はパニック状態でした。笑
せっかくの可愛い子猫が一転して動く寄生虫製造機に。。
それまでは家の中を自由に動き回れるようにしていましたが、この病気に気付いてから病院に行くまでの間は動ける範囲を一部屋だけに制限して猫に我慢してもらいました。
幸い、気付いた後すぐに病院を探して、翌日に予約が取れたので一日だけの話で済んだのですが、一刻も早く治してもらわないと我が家に平穏が訪れない、ということで動物病院探しは大慌てでした。笑
この寄生虫は人間も体内に取り込んでしまうと感染してしまうそうなので、食事の際には手を洗う、猫が食卓に飛び乗らないようにする、など気を付けましょう。
感染しても自覚症状がない場合がほとんどで、重症化することは稀なようなので猫の健康に対しては大きな心配は必要なかったのが幸いでした。
猫の体内に入ってから今回のように体外に出てくるまでには二週間程度かかるそうです。
この猫を預かってから一週間と経っていなかったので我が家で寄生したわけではないことが分かり一安心でした。
寄生虫の治療方法
病院に連れて行く際に、事前に白い米粒のような虫を写真に撮っておき、医者にも診てもらいました。たまたまですが、病室でもその虫の欠片が見つかったので”確実にtape warmだね”とすぐに分かってもらえました。
肝心の治療については一度の注射で済みました。
え?それで終わり?というくらいあっけなかったので夫婦二人で拍子抜けでした。
それに加えて、ノミ(flee)の治療もしてもらいました。こちらについても猫の背中の肩甲骨の間くらいに目薬のような液体を染み込ませるだけでした。
ノミについては予防のために一ヶ月ごとにこの薬を使ってあげるようにということでした。
もしこれから猫を飼う人は覚えておいてあげてくださいね。
tape warmの治療後のケアとしては、部屋を毎日掃除機掛けしておけば十分だそうです。
治療後数時間で薬が効いて体内の虫は死んでしまい、糞に混ざって体外に排出されるそうです。
そのため、念のためにトイレの砂は飼い主に猫を返す時に捨てておきました。
何はともあれ、大事にならなくてほっとしました。
Banfield Pet Hospitalのクーポン
治療が終わり会計の前に”クーポンをダウンロードすれば安くなるよ”とお医者さんに教えてもらいました。
”Banfield Pet Hospital coupon”で検索すると下記ページが出てきます。
このページで必要な情報を入力して”Get Coupon”のボタンをクリックするだけです。
するとクーポンのページが表示されるので、それをお店で見せるとOffice Visit代金($60)がなんと無料になります。
このクーポンのおかげで今回は治療に使ったお薬代約$60だけで済みました。
ネットで調べていても、動物病院の受診代は$100ちょっとかかることが多いようだったので、今回はこのクーポンのおかげで随分と安く済ませることが出来ました。
今回、二週間という短期間のキャットシッター経験でしたが、まさかその中で病院に連れて行くことになるとは思いもしませんでした。
全て終わった今になって、ある意味良い経験が出来たなと思います。笑
アメリカに住んでいる人でもない限り、ペットを病院に連れて行くという経験をする人はいないと思うので、この記事が参考になるという方は少ないとは思いますが、誰かの役に立つことがあれば嬉しい限りです。