カリフォルニア州で外出禁止令!ソーシャルディスタンシングが新型コロナウイルス対策の鍵?コロナ関連ニュースの英語についても解説!
いよいよカリフォルニアでの新型コロナ対策が本格化してきました。
私は今カリフォルニア州サンディエゴに住んでいますが、その影響が日々の生活に表れていることをひしひしと感じています。(幸い今の所は、生活に困るような事態にはなっていません。)
今日は、カリフォルニア州知事のニューサム氏が19日夜から外出禁止とする旨を発表した、というニュースについてお話ししていきたいと思います。
- カリフォルニア州の外出禁止令の概要
- 英語ニュースでよく見かけるSocial Distancing(ソーシャルディスタンシング)とは?
- ニュース記事で英語の勉強
- コロナウイルス対策をしっかり取りつつ健康に過ごしましょう
カリフォルニア州の外出禁止令の概要
・社会インフラに関わる事業従事者を除き、カリフォルニア州の全住民に対して外出禁止を通達。
・ガソリンスタンド、薬局、食料品店、ファーマーズマーケット(農産物市場)、フードバンク、コンビニ、配送レストラン、銀行、地方政府オフィスなど、生活に必要なお店や事業は引き続き営業する。
・外出禁止対象となる人でも、通常の生活に必要な屋外での活動(買い物など)は認められている。
・今回の禁止令がいつまで続くかは現時点では決まっていない。
外出禁止令とはいうものの、スーパーを含めて社会インフラが停止するわけではないので、生活に不便が生じる心配はなさそうです。
ニュース記事などでも、「良識を持ってsocial distancingを守る必要はあるが、子どもを外に連れて行ったり、犬の散歩のために外出するといった行為に問題はない」と言われています。
また、今回の通達は強制力はあるものの、法的な罰則はなさそうなので、外を出歩いていたら捕まるなんてことはなさそうですね。(そりゃそうだ)
※2020/3/22更新
実際外を出歩く人は減っており、通りを行き交う車の数も少なくはなっていますが、全く人がいない訳ではありません。
スーパーでは店内の人の数を制限するために、入り口に列を作って店員が入店をコントロールしています。店外で列を作る人たちも距離を取って並んでいます。
入る前には店員からアルコール消毒をしてもらうこともあります。
全ての店でそういった対応があるわけではないですが、入場制限をする店は徐々に増えてきています。
買占めを防止するために購入点数も制限されていますが、そのおかげで店内にものがないという状況はかなり改善されてきています。
(外出禁止令直前のスーパーの様子↓↓)
今後も政府がどのような対応をしていくのか、まだまだ予想できない状況なので情報更新はこまめに行う必要がありますね。
カリフォルニア州のコロナウイルスに対する対応などはこちらのサイトから確認できます。↓↓
私自身もしっかりとニュース等の確認を行なっていこうと思います。
英語ニュースでよく見かけるSocial Distancing(ソーシャルディスタンシング)とは?
”social distancing”(ソーシャルディスタンシング) という言葉がコロナ関連のニュースで良く出てきますが、「社会的距離」と日本語では訳されています。この直訳ではどういう意味なのか、あまりピンとこないですね。(かといって適切な日本語も思い浮かばないのですが…)
この言葉の意味は、感染症対策として他者との物理的な距離を一定以上に保つようにするというものです。アメリカでは6feet(約2メートル)以上が推奨されています。
他者との接触を避け、飛沫感染の危険性を下げるために最も有効なことが「人と距離を取り濃厚接触の機会を減らす」ことだからです。
短い単語で覚えやすく、感染症対策の要点を端的に表した言葉なので、合言葉のように使われています。
今回の外出禁止令は、状況が深刻になったから発令されたわけではなく、今後のコロナの拡散を最小限にとどめるための予防策的な意味合いが強いので、特にsocial distancingが頻繁に取り上げられているのだと個人的には感じています。
ニュース記事で英語の勉強
せっかく英語のサイトで情報収集したので、そこで見かけた単語についていくつか紹介しておきたいと思います。(自分のメモ用です。)
lockdown: 封鎖
ニュース記事の見出しにもよく使われています。"lockdown"は名詞で「セキュリティ強化のために何かを終わらせたり閉じ込めたりすること」という意味です。
建物や場所に人々が自由に出入りすることが許されていない状況を表します。
lock downと二単語にすると動詞としても使えます。
”California Gov. locks down state.”と言うと「カリフォルニア政府は州を封鎖した。」と意味になります。
(参考)「封鎖、閉鎖」って英語で何て言う? | 日刊英語ライフ
exempt: 免除する
It exempts workers in 16 federal critical infrastructure sectors, including food and agriculture, healthcare, transportation, energy, financial services, emergency response and others.
(引用元: Coronavirus: Newsom orders all in California to stay at home - Los Angeles Times)
上記は、「全ての人に外出禁止令は適用される。但し次のようなケースでは免除される」という文脈です。
exemptは「(義務などを)免除する、(規則などを)適用しない」という意味です。
形容詞としても使われるようで、
"I'm exempt from US taxation." というと「私はアメリカでの納税を免除されています。」となります。
また、アメリカの人事制度において"Exempt"と"Non-Exempt"という区分があります。
ここでのExemptは、「アメリカの労働基準法(FLSA)が適用されない」という意味であり、残業代が出ない年俸制の管理職の人を指すようです。
(参考)アメリカの人事制度の特徴とは? 5分でわかる日本との違い | WEBマガジン「INITIATIVE(イニシアチブ)」詳細 | パソナグループ
abide by ~: (規則や法律)に従う、を守る
以下はニュース記事から引用したニューサム知事の発言です。
"I don't believe the people of California need to be told through law enforcement that it's appropriate just to home-isolate, protect themselves," Newsom said. "We are confident that the people of the state of California will abide by it and do the right thing."
(引用元: California coronavirus: Governor orders nearly 40 million residents to stay home - CNN)
法的なルールを作らなくてもカリフォルニアの人々なら正しく行動してくれると自信を持って言えます、という内容の発言ですね。
ここで出てくるフレーズで、"abide by ~"というものがあります。
これは「(規則や法律など)に従う」という意味です。
契約書などで用いられる堅い表現みたいですね。
abideというのは聞き慣れない単語ですが、「ある場所に留まること」が根本的な意味のようです。そこから派生して「居住する、我慢する」という意味として使われています。
(参考)To abide by(従う)マンツーマン英会話 Peter先生の発音付き | 英会話の表現やイディオムを一日一分で学ぶ 一日一英会話 | マンツーマン英会話スクールのIHCWAY
コロナウイルス対策をしっかり取りつつ健康に過ごしましょう
以下のYoutubeの動画では、イタリアの人が「10日前の自分に警告する」という形で、新型コロナウイルス対策の重要性を話してくれています。
新型コロナウイルスがいかにすさまじい勢いで広がっていったか、それを間近で見ていた人たちの反応を見ているとその恐ろしさが伝わってきます。
過度に怯えて塞ぎ込んだりストレスを抱えてしまっては、それこそ健康を害してしまうので本末転倒ですが、決して他人事にはせず、自分にできる対策を毎日の生活の中で習慣化していかないといけませんね。
一日も早く事態が収束することを願っています。
皆さんもどうか健康でお過ごしください。
(参考ニュース記事)
Coronavirus: Newsom orders all in California to stay at home - Los Angeles Times
California coronavirus: Governor orders nearly 40 million residents to stay home - CNN