サンディエゴ留学生活

カリフォルニア州サンディエゴでの生活のことを中心に記事を作っています。サンディエゴの良さを伝えるとともにこれから海外生活を始める人の助けになるような情報や海外生活の楽しさを届けられるように発進していきたいと思います。

DMVから運転免許が届かない時の対処方法

 今日は迅速な運転免許獲得のためのコツ(?)について私の経験を基にお話しします。タイトルの結論だけ知りたい方は目次からまとめパートへ飛んで確認してください。

ネットで調べているとDMVの対応してくれるスタッフや各人のステータス(書類の揃い具合など)で状況が変わるようなので、私の今回の話がそのまま全ての人に適用できるわけではないかもしれませんが参考情報にはなると思いますので是非ご覧ください。 

(2020/8/7 少し追記しました。コロナの影響もあるとは思いますが、SNS経由でもすぐに連絡がくるとは限らないようです。)

前書き

 アメリカに住んでいると避けては通れないのが運転免許証の取得とそれに付随するDMVでの手続きです。

日本語のサイトでも沢山の方が苦労されている様子が見受けられますが、ご多分に漏れず我が家も苦労させられました。

 

ご存じないかたのために↓↓

DMVとは?

Department of Motor Vehicleの略でアメリカにおける乗り物関係の管理局です。

運転免許の試験や、免許証に記載する住所の変更、乗り物の情報登録(registration)等の業務を行なっています。

日本でいう教習所のようなところですが、DMVでは日本のような教習サービスは行なっておらず、実技試験は自分で車を持ち込んでその車両で試験を受けます。

 

このDMV、どのアメリカ人に聞いても、どの日本人留学生に聞いても評判が悪いのです。

スタッフの対応・愛想が悪い(全員ではありませんが)、待ち時間が長い、受付に行ってもたらい回しにされる、書類・免許証が届かない等、悪評が後を絶ちません。。

 

妻の運転免許証が届かない

 2019年3月中旬に私の妻が実技試験に無事合格して晴れて免許取得となりました。

実技試験に合格すると、試験後車を駐車してオフィスに戻り紙の免許証(temporary license)を発行してもらえます。ちなみにこれは筆記試験合格後に発行される仮免許証(permit)とは異なるものです。

そのtemporary licenseの期限は2ヶ月で、その間にDMV側が事務手続きを行い、本物のプレートのライセンスが自宅に郵送されることになります。(以前はこのtemporary licenseの期限は3か月だったそうですが今は2ヶ月になっています。)

が、試験合格後待てども待てども免許が自宅に届きません。私の時は試験合格後、およそ2週間程度で免許証が送付されてきましたが、妻の免許証は1ヶ月半以上経っても届かないままでした。

temporary licenseの期限内に免許証が届かない場合はDMVに赴いてtemporary licenseの期限を更新する必要があります。更新手続き自体はパスポートとtemporary licenseを持っていればすぐに出来るので問題はありません。ただ、本物の免許証がいつまでも来ないと”配送ミスでどこかにロストしていたらどうしよう”等と余計な心配が増えるので精神的に好ましくありません。笑

ネットで調べたり人から聞いた話によると、免許が届くのに半年や一年かかった人もいるそうです。

多くの場合、手続きに実際それだけの時間が必要ということはなく処理される前に忘れられているだけのようなので、1ヶ月経っても届かない場合はこちらから早く進めてほしいという依頼をしましょう。日本の感覚からするとそんな馬鹿な!という感じですが。。

 

そこでネットの情報を基にDMVへの催促を試みることにしました。

 

催促方法→直接訪問よりも電話、電話よりもメール

 普通人と人とのコミュニケーションは相手との距離が大事で、特にビジネスシーン等ではメールよりも電話、電話よりも直接会話、が有効だと言われます。ところが私の経験上、DMVとのやり取りに関しては有効な連絡手段はこの真逆で、

直接訪問よりも電話、電話よりもメール

という優先順位であることが分かりました。

 

さてその理由について順番に述べていきたいと思います。

 

DMVオフィスへの直接訪問

まず催促する方法として思いつくのは試験を受けたオフィスへ直接出向くことではないでしょうか。”電話で話すと相手の言っていることも聞き取りづらいしこちらの言い分も伝えづらいからやはり直接言うに限る!”という気持ちで私も考えていました。

しかしネットで調べていると、オフィスに行って直接話してもいい加減なスタッフに当たってしまうと適当なことを言ってはぐらかさせる場合もあるようです。

(英語力が十分にあってしっかり主張出来る人であれば、こちらの言い分を通すことは出来るかとは思います。)

もちろん、丁寧なスタッフもいるので良い人に当たれば結構スムーズに処理が進むこともあります。 

ただ直接訪問の場合、平日に仕事や学校に行く時間を潰してわざわざDMVを訪問しないといけません。

その上、もし書類の不備が判明した場合は書類を揃えて再度DMVに行かなければいけません。このような二度手間のリスクを考えると、最初からDMVへ直接行って聞くというのはあまり効率的ではないと思います。

 

電話での問い合わせ

直接行って聞いてみるのがダメならどうするか?やはりあまり時間を掛けないためにも電話で聞いてみると良いでしょう。

但しここでも注意点があります。

DMV本部の電話番号

1-800-777-0133

に掛けるのではなく、”Legal Presence Department”という部署に掛けましょう。番号は以下の通りです。

1-916-657-7445

その理由ですが、免許証発行のための書類審査がDMVの各事務所で完結しているのではなく、DMVの各事務所から”Legal Presence Department”に回されているからだそうです。電話でDMV本部に問い合わせても”もう少し待っていれば届くはず”と言われて結局届かずじまい、という人もいるようです。

直接訪問でも電話問い合わせでもDMV事務局ですぐに対応できない場合があるのはLegal Presence Departmentで書類審査が止まっているからということですね。

その場合はDMVの事務所が何も関知できないのも納得です。もちろん待っている身としては納得できることではありませんが。。

また、直接訪問・DMV本部への電話のどちらの場合でもしっかりしたスタッフであればその場でLegal Presence Departmentに問い合わせをしてくれることもあるようです。その辺の対応の仕方がスタッフによって大きく変わるというのもアメリカらしいという感じがしますね。

 

私も上記のLegal Presence Departmentへ電話で問い合わせをしてみました。

その時は20分くらいコールしても繋がらず、自動音声に従って後から掛けなおしてもらうオプションを選んで電話を切りました。

待つことおよそ1時間、ようやく先方からの掛け直しがありました。

事情を説明すると、”本人以外の免許情報について話す場合は個人情報保護の観点から本人に隣に居てもらう必要があります。”という内容のことを言われました。

もちろん職場から掛けていたので本人はいません。。

仕方なくその場での問い合わせは諦めて電話を切りました。

 後から考えれば別に本人に話してもらう訳でもないので横に居ると言って電話を続けても良かったのでは、、と後悔しました。(もちろん嘘は良くないのですが。)

 

そこから妻と一緒に時間を作って再度電話を掛けて、繋がらなければ相手からの折り返し電話を待って話をする、という工程を踏むのが手間だったので他の連絡手段はないものかと考えました。

 

メールでの問い合わせ

電話での問い合わせにも失敗した私はネットで更なる情報収集に取り組みました。すると、”メールで連絡が出来る”との話を見つけました。ただ、DMVのサイトにはメールアドレスは載っていません。

更に調べていると”Facebookで連絡した”との情報が。

”なるほど!”と思いDMVのサイトに行くとページ最下部に確かにSNSのリンクがありました!

DMVのホームページ最下部にあるSNSへのリンクボタン

DMVのホームページ最下部にあるSNSへのリンクボタン

私はFacebookからDMVを検索しましたがDMVのホームページにあるリンクボタンからでも同じページに飛ぶことが出来ます。Facebookのページに移動して、要件をウォールに書き込みます。(下記写真参照)

DMVのFacebookのページ

DMVFacebookのページ

当然このページはオープンな場所なので個人情報を細かく入力する必要はありません。

私の場合は”試験合格後、妻の免許が届かないのですがステータス(審査状況)を確認してもらえませんか?”という程度の文章を打ち込んで投稿しました。

 すると、10分後くらいにFacebookから”あなたの投稿に返信があります”と通知が来ました。確認すると、”このreference numberをメールのタイトルに入力し、必要事項(氏名、電話番号、メールアドレス、免許ナンバー)を記載した上でこちら(CPDCCSSM@dmv.ca.gov)にメールしてください。”とのメッセージが。

reference number(問い合わせ番号)はそのメッセージ中に記載されていました。

メールでの問い合わせ先は上記のアドレスになりますが、いきなり連絡しても問い合わせ番号がないと無視される可能性が高いのでまずはSNS経由で問い合わせるべきでしょう。

そしてこのメールアドレスに連絡する際に自分の連絡先としてメールアドレスのみ記載し、敢えて電話番号は載せずに送信しました。

すると、20分ほどして相手からの返信が!

電話よりも対応が早いというのは驚きですね。

返信メールには以下の文章が記載されていました。

 

Your email has been forwarded to our Driver License (DL)/Identification (ID) Card-Legal Presence Unit for review. If they are able to finalize your application, you should receive your DL/ID card within 30 days of today’s date. If additional information is needed to finalize your application, the Legal Presence Unit will contact you directly within 5 business date of this email. If you require additional assistance regarding your DL/ID card or wish to speak to someone directly about your DL/ID, we are unable to assist you in this matter and recommend that you contact the Legal Presence Unit directly at (916) 657-7445. 

Customer Communications Section

DMV- Communication Programs Division

 

問い合わせ内容をLegal Presence Unitに転送しといたから、もし追加で情報が必要ならLegal Presence Unitから5営業日以内に連絡します、という内容ですね。

また、もし電話での問い合わせが必要ならLegal Presence Unitに連絡してね、ということで「電話での問い合わせ」の項で記載した電話番号が載せられていました。

これだけ迅速かつ丁寧な対応をしてくれるのは窓口や電話よりもメールでの問い合わせの方が数が少ないからなんでしょうか?なんにせよこれだけスムーズに事が運ぶとは期待していなかったので嬉しい限りでした。

このやり取りが金曜日で、次の月曜日にはLegal Presence Unitからメッセージが。

 

I want to inform you that your driver license is pending for legal presence. I found your documents on our database and verified your information. Your driver license will be processed and mailed to you within 30 days from now. If you do not receive it within this time frame, please do not hesitate to contact us.

 

あなたの書類がデータベースにあり、問題ないことを確認しました。現在審査中で、今日から30日以内に免許証を郵送するのでその期日までに届かなかった場合はご連絡ください、という内容ですね。

 

そして、一週間後。

無事に妻の運転免許証が自宅に郵送されてきました!

一安心です。

問い合わせがうまくいってからは処理が早かったです。逆にちゃんと問い合わせていなければいつまで経っても免許証が届かなかったのかもと考えるとゾッとします。

アメリカでは自分から声を上げないといけないということを実感した出来事でした。

 

※2020/8/7 追記

別件でまたDMVに問い合わせする必要があったので、同じようにFacebookから問い合わせてみたところ、返信が来るまでに3日ほどかかりました。

コロナの影響でDMVへ直接行かずに問い合わせる人が増えたせいもあるかもしれませんが、毎回迅速に返信がもらえるとは限らないようです。

 

DMVへの問い合わせ方法まとめ(メリット・デメリット)

 長々と書いてしまいましたが、ここまでの経緯から個人的にはメールでの問い合わせをオススメします。以下に各問い合わせ方法についてのメリット・デメリットを書いておきます。

 

DMVオフィスへの直接訪問

(メリット)

・英語が苦手でも身振り手振りを交えて自分の状況を伝えやすい。

・スタッフによってはその場で問い合わせの対応をしてくれてスムーズに処理が進むことも。

(デメリット)

・平日にオフィスに行く時間を作る必要がある。

・アポイントメントを事前にネットでしてから行かないと待ち時間が長くなる。

・スタッフによって対応の差が大きい。

・書類の不備があった場合、再度訪問するなどの二度手間になってしまうことも。

 

電話での問い合わせ

※注意点

DMV本部(800-777-0133)に掛けても、書類審査がLegal Presence Departmentで止まっている場合、対応してくれないことがありますので、Legal Presence Department(916-657-7445)に掛けることをオススメします。どちらも最初は自動音声です。

(メリット)

・仕事の合間に連絡することが出来るなど、DMVへ直接行くより手間が少ない。

・電話が繋がれば対応がスムーズに進み、一番早く解決できる。

(デメリット)

・英語で電話するだけの英語力が必要。

・こちらからのコールが繋がりにくい。

・掛け直してもらう場合、どのタイミングで掛かってくるか分からず出れないことも。

・当事者本人以外が代理で問い合わせる場合(私の場合妻の代理で電話しました)、本人が隣にいる必要がある。

・電話が繋がっても先方が調べてくれている間、電話口でずっと待っている必要がある。(=時間が掛かることがある。) 

 

メールでの問い合わせ

※注意点

メールを送る前にDMVSNS(私の場合Facebookを使いました)から問い合わせてreference number(問い合わせ番号)を入手しましょう。その番号をメールのタイトルに入れた上で問い合わせメールをCPDCCSSM@dmv.ca.gov宛に送ります。

また、電話で話す自信がない人はこちらから送る連絡先情報をメールアドレスのみにしておくと良いです。

(メリット)

・自分のタイミングで連絡を取れる。

・英会話力が無くても連絡出来る。

DMV側の対応が早い。

(2020/8/7 追記: 別件で問い合わせた際に返信をもらうまでに3日ほどかかりました。必ずしも迅速に対応してもらえるとは限らないようです。)

・書類不備などがあっても、その詳細を文字で確認した上で次のアクションに移れる。

DMVとのやり取りを記録として残せる。

(デメリット)

・人によっては結局電話或いはオフィスへ訪問するよう指示されることもある。

・返信のタイミングが読めない。(すぐに連絡が来ることもあれば、しばらく待ちぼうけをくらうことも。)

 

以上、今回は多くのアメリカ留学経験者が苦労するDMVへの対応についてでした。

どの方法でも必ずすぐに連絡がつく、というわけではないのですが、連絡の選択肢を増やしておけば、多少なりとも早く用事を済ますことはできるので知っておいて損はないでしょう。

免許取得や更新は大変な作業になるかと思いますが、この記事を読んで少しでもDMVとのやり取りがスムーズにいけば幸いです。

 

今回特に参考にさせていただいたブログを参考情報として載せておきます。↓↓ 

 

(参考) 

Legal Presence Departmentについての情報

アメリカ生活 運転免許証を更新│手続き後も免許が送られてこない場合の対処法 | アメリカ駐在員 ユキヒョウ。ブログ

 

電話での問い合わせや書類対応に苦労された経験談

テンポラリー免許から『運転免許証』が全く届かない!?カリフォルニア事件簿その2

 

メールでの問い合わせについての体験談

カリフォルニア州運転免許をゲット ~ DMVは一筋縄ではいかなかった ③ | From Sunshine City!!

 

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村